「ジュニアNISAって言葉は聞くけど、いったい何がお得なの?始めるべき?」という疑問を持つ方はいますか?
この記事では、制度の簡単な解説と、ジュニアNISAはお得なのか、ジュニアNISAを始めた方が良い人について掲載しています。制度終了まであと少しなので、お金を増やす貴重な機会を逃さないようにしてくださいね!
FP2級技能士の資格を持つドンコママもジュニアNISAを2年以上運用しています。運用成績も掲載しているので、どのくらいの効果があるのか参考にしていただければ嬉しいです。
ジュニアNISAとは?
ざっくり解説
ジュニアNISAとは、子供名義の証券口座で株式や投資信託等への投資を行う仕組みです。通常、投資で得られた運用益は20.315%(総合課税の場合は累進課税となります)が税金で持っていかれてしまいますが、ジュニアNISAの場合は運用益が非課税のため、運用益がまるっと自分の懐に入るというありがたい制度です。
例えば今年80万円で投資信託を購入し、翌年に5%値上がりしたとします。売却すると80万円×1.05=84万円得られる、つまり4万円の利益が出ることになります。通常ですと、この利益(譲渡益)の4万円に約20%の税金がかかるので差し引き3.2万円が手元に残ることになりますが、ジュニアNISAの場合は利益4万円がそのままもらえるという計算です。
配当金の場合も同様です。株式を80万円購入した場合、翌年に配当金が5%(つまり4万円)出る場合、通常では3.2万円しか受け取れないものが、ジュニアNISAでは4万円分がそっくりそのままもらえるという仕組みです。
★ジュニアNISAの非課税投資枠は1人(1口座)年80万円が上限(80万円購入した分の運用益が非課税)です。子供が2人いれば年160万円、3人いれば年240万円まで投資が可能です。
↓もっと詳細を知りたい場合は金融庁のサイトをご覧ください。
2023年で制度終了!使いやすくなりました
何がポイントかというと、この制度が2023年に終了するということです。制度終了に伴い、ルールが若干変わり、利用者にとっては使いやすくなりました。
というのも、これまで3月31日時点で18歳である年の前年12月31日までの間は、原則として払出しができませんでした。つまり、子供が18歳になるまで、株式や投資信託の売却や配当金の引き出しができなかったのです。子供が大きくなるまで換金できないのは不便ですよね。ところが、制度終了に伴い、2024年以降には、口座名義人が18歳に達していなくても保有している株式・投資信託等および金銭の全額について非課税での払出しが可能となりました!使いやすくなったことで、制度終了間際に申し込む人が増えるという皮肉な事態が発生しています。
2024年以降新規の買い付けはできませんが、それまで買い付けた分の運用が非課税でできて、いつでも払出し可能となります。
今年で制度が終了するので、今年から始める方の投資可能額は子供1人あたり80万円が上限となります。80万円というとあまり大した額に思わない方もいるかもしれませんが、投資効果は小さくないと思います。
結局、ジュニアNISAってお得なの?
もし元本80万円を年利5%で運用した場合、元本+利益の合計金額は以下の通りになります。
- 1年後:84万円
- 5年後:102万円
- 10年後:130万円
- 15年後:166万円
- 20年後:212万円
ちなみに、年利5%というのは、全世界株式のリターンとしてかなり現実的な数値です。(もちろん100%の保証はないのでご注意ください。)
15年運用すれば、元本の2倍に成長した分がそっくりそのまま自分のお財布に入るかもしれないと思うと、結構大きくないですか?もしジュニアNISAではなく、課税口座での運用だった場合は15年後に税引きで約149万円手元に入るので、ジュニアNISAの方が17万円お得ということになります。
↓運用のシミュレーションは以下のサイトを参照しました。
ジュニアNISAを始めた方が良い人
- 2024年から始まる新NISAの非課税保有限度額1800万円(大人1人あたり)を超える額を資産運用したい人
- 最低10~15年は運用できる人(その間お金を引き出せなくてもOKな人)
- 生活費・教育資金をある程度は確保しており余剰資金がある人
1については、子供の両親が2人で新NISAを利用すると限度額3600万円まで非課税で運用できますので、それ以上の金額を運用できそうになければ、ジュニアNISAをする必要はないと思います。
私も、新NISAの枠がここまで大きいと知らない中で、少しでも非課税枠を利用したくてジュニアNISAを始めましたが、もし知っていたらジュニアNISAを始めていたかは微妙です。庶民なので新NISAの枠を使いきるので精一杯になりそうです…。
(とはいえ、現つみたてNISAも5年で制度改正となった背景もあり、国の方針次第では新NISAもいつまで続くか分からないことを考えると、今使える非課税枠は使った方が良いという考え方もあります。)
2については、投資で損するリスクを下げるには「長期投資」が基本となります。ですので、最低10~15年は運用するという前提で、余剰資金をジュニアNISAに回すのが良いかと思います。例えば現時点で子供が0~5歳位であれば、15年運用した場合、高校生~大学生位のちょうどお金が必要になるタイミングで払出しが可能になるので、子供が小さい場合はジュニアNISAを検討しても良いかと思います。
3については、ジュニアNISAはあくまでも投資ですので、15年運用した場合の元本割れリスクはかなり低いとはいえ、世の中何が起こるか分かりません。学資保険と違って元本保証はないので、教育資金をすべてジュニアNISAで賄おうとするのは危険かと思います。必要最低限の預貯金は確保しつつ、余剰資金を回すのが良いと思います。
ドンコママのジュニアNISA運用成績(2021年から運用)
ドンコママは2021年から運用しているので、今年(2023年)で3年目になります。現時点での運用成績は以下の通りです。(マネーフォワードMEから抜粋)
私のジュニアNISAの銘柄は、「SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」1本と、シンプルなポートフォリオとなっています。
197万円を運用したことで247万円に増えました!働かずして約50万円、しかも税金も取られず得られたと思うとすごく嬉しいです!(実際には利益確定していないので、見込み額ですが)
制度終了までで、元本240万円分(80万円×3年分)を積み立てる予定です。子供の大学費用の足しにできればいいなと思っています。
ジュニアNISAを始めたければ口座開設を急いでください!
ドンコママも利用しているSBI証券は、ジュニアNISAの証券口座開設が、9月29日までとなっています。証券口座の開設の申請には住民票なども必要なので、口座開設したい人はいち早く行動してくださいね。
↓SBI証券のジュニアNISAご案内
2024年以降のジュニアNISAについて|SBI証券 (sbisec.co.jp)
ジュニアNISAまとめ
ジュニアNISAは国が用意した数少ない子育て世帯支援策でもあるので(←これ皮肉です)、余剰資金があるのであれば利用しない手はありません。ただ、新NISAがかなり充実した制度でもあるので、全員が利用する必要はないと思います。ご自身の資産状況と相談しながら検討してみてください。(利用したい方は急いでくださいね!)
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